健康診断・予防接種

健康診断・予防接種で疾患のリスクを低減

人間同様に大事な健康診断と予防接種

ペットと楽しく過ごすためには、日々の予防が重要ですので、病気やケガが無くても健診を受けることをおすすめしています。健診を受ければ何らかの問題があっても早期に発見できますし、動物の年齢に応じたアドバイスもできます。また、予防接種もしっかり受けることで、重篤な病気を回避しやすくなります。

健康診断について

犬や猫は人間の数倍の速度で歳を取っていきます。そのため人間が年に1回健診を受けることを考えれば、動物の健康診断は年に数回受けることをおすすめします。
健診では成長に応じた注意点などもアドバイスできますし、日常のケアで気になることをお尋ねいただく場としてもご利用いただけます。

健康診断を受ける時期とメニュー

ワンちゃんの場合、生まれてから月齢に応じて、以下のような様々な健康診断があります。種類に限らず定期的な健康診断をおすすめしています。

生後すぐ
  • 新生児検診:心機能、口蓋裂、骨格、ヘルニアなど先天性の異常がないか確認
1ヶ月齢
  • 1ヶ月健診・歯科検診:順調に成長しているか、心臓の機能、四肢などの骨が正常に発育しているかの確認
  • 検便、BCS(体格を数字で評価した値)確認
2ヶ月齢
  • 混合ワクチン接種
  • 陰睾(精巣が正常の位置に2つあるかどうか)の確認
  • 検便、BCS確認
3ヶ月齢
  • 3ヶ月健診、歯科検診
  • 混合ワクチン接種、検便、BCS確認
4ヶ月齢
  • 混合ワクチン接種ないし狂犬病ワクチン接種
  • 臍ヘルニア(でべそ)、そけいヘルニアが持続してないかの確認→必要なら手術
  • 検便、BCS確認
5ヶ月齢
  • 狂犬病ワクチン接種(4ヶ月齢で接種が終わっている方はありません)
  • 検便、BCS確認
6ヶ月齢
  • 6ヶ月健診(大型犬では股関節検診も)、歯科検診
  • 臍ヘルニア、陰睾の再確認
  • 検便、BCS確認

※一歳齢以降は原則半月に一回健康診断に来て下さい。

健康診断の注意事項

  • 健康診断には予約が必要ですので、事前にご連絡ください。
  • 健康診断を行う日は、朝から食事を与えずにお越しください。
  • 尿や便の検査がある場合は当日のものをお持ちください。

予防接種について

予防接種は動物医療の過去の知見を踏まえて、重篤化しやすい病気の回避のために作られています。狂犬病ワクチンのように義務付けられているものと、接種が自由なものがありますが、できるだけご利用いただくことをおすすめします。
予防接種はペットとの楽しい日々を長く過ごすためだけでなく、人間や周囲のペットに感染を広げないためにも役立ちます。動物の種類ごとのリスクなども説明しますので、いつでもご相談ください。

予防接種ができる病気について

フィラリア症


フィラリア症は蚊に刺されることで感染する寄生虫疾患です。フィラリアは予防すれば100%防げる病気です。

ノミ


皮膚や被毛に寄生し、痒み・皮膚病の原因になります。ノミが寄生した場合、皮膚を噛むことでノミの唾液が体内に入り炎症を起こします。

マダニ


ノミと同様に、様々な病原体をもっており、吸血により病原体を移し、バベシア症やヘモプラズマ症などの発症要因になります。

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)


重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は人間に感染する病気です。感染源はダニです。症状は発熱と血小板(血を止めるために必要な血液の成分)が減少することで出血しやすくなる病気です。

予防接種の注意事項

  • ワクチン接種前には体温や心拍のほか、健康状態を確認します。動物の体調が思わしくない場合、接種を延期することもあるのでご了承ください。
  • ワクチンでアレルギー反応が出るとすれば、ほとんどは接種直後です。そのため接種後15分は待合室で様子を見てください。
  • ワクチン接種後はできるだけ安静にして、激しい遊びや運動は避けてください。体調に問題が無ければ、翌日からは普通の生活をしていただいて構いません。

犬の場合の予防接種

ワンちゃんの病気を予防する方法は大きく分けて次の4種類です。

01

混合ワクチン接種
(5種、10種)

02

狂犬病ワクチン接種

03

フィラリア駆虫剤投与
(おやつタイプ、錠剤タイプ、粉タイプ、滴下タイプ)

04

ノミ・ダニ駆除剤投与
(おやつタイプ、滴下タイプ)

混合ワクチンメニュー

5種混合ワクチン

¥7,200(税込み)


「犬ジステンパー」・「犬アデノウイルス2型感染症」・「犬パラインフルエンザ」・「犬パルボウイルス感染症」・「犬伝染性肝炎」に有効です。

10種混合ワクチン

¥8,500(税込み)


「犬ジステンパー」・「犬コロナウイルス感染症」・「犬アデノウイルス2型感染症」・「犬パラインフルエンザ」・「犬パルボウイルス感染症」・「犬レプトスピラ感染症カニコーラ」・「犬レプトスピラ感染症イクテロヘロマジー」・「犬伝染性肝炎」・「犬レプトスピラ感染症グリッボチフォーサ」・「犬レプトスピラ感染症ポモナ」に有効です。

猫の場合の予防接種

猫の病気を予防する方法は大きく分けて次の3種類です。

01

混合ワクチン接種
(3種、5種)

02

フィラリア駆虫剤投与
(滴下タイプ)

03

ノミ・ダニ駆除剤投与
(滴下タイプ)

混合ワクチンメニュー

3種混合ワクチン

¥4,050(税込み)


「猫ウイルス性鼻気管炎」・「猫カリシウイルス感染症」・「猫汎白血球減少症」に有効です。

5種混合ワクチン

¥5,230(税込み)


「猫ウイルス性鼻気管炎」・「猫カリシウイルス感染症」・「猫汎白血球減少症」・「猫白血病ウィルス感染症」・「猫クラミジア感染症」に有効です。